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2026.03.28

輸入車オーナーが知っておくべきディーラー車検と専門店の違い

 

この記事でわかること

ディーラー車検の高額な見積もりに隠された「安心料」の正体と具体的なコスト構造

輸入車専門店を選ぶことで得られる圧倒的なコストメリットと、事前に確認すべき工場の設備環境

車検費用を賢く抑えるための「OEMパーツ」活用術と、愛車の寿命を延ばす予防整備の最適解

メルセデス・ベンツやBMW、アウディといった輸入車を所有する喜びは格別ですが、避けて通れないのが「車検」の壁です。初めての継続車検で見積もりを依頼し、その金額に驚愕した経験を持つオーナーも少なくありません。国産車に比べてなぜ輸入車の車検は高いのか、そしてディーラーと専門店では具体的に何が異なるのでしょうか。

これから、輸入車オーナーが直面する「車検費用の不透明さ」を解消し、納得感のあるメンテナンスを実現するための知識を詳しく解説します。単に安さを追求するのではなく、輸入車特有の機構を理解した上で、どこにコストをかけるべきかを見極める視点が重要です。愛車と長く付き合うための賢い選択肢について、プロの視点から紐解いていきましょう。

1. ディーラー見積もりの高さには理由がある?

輸入車ディーラーから提示される車検見積もりが、20万円、30万円と高額になるのは決して珍しいことではありません。これには、ディーラーならではの厳格な維持管理体制と、ブランド価値を担保するための仕組みが関係しています。まず理解すべきは、ディーラーの整備は「次の車検まで故障させない」という予防整備の徹底に基づいている点です。

なぜディーラーの見積もりは「高止まり」するのか

ディーラーの見積もりが高くなる最大の要因は、メーカーが定める「標準作業時間」と「高い工賃(レバレート)」にあります。また、使用される部品はすべて純正品であり、これにはメーカーの保証が付帯します。さらに、店舗の維持費やメカニックの教育研修費なども、サービス価格に反映されているのが実情です。

  • 高いレバレート(時間単価): 一般的な整備工場が1時間あたり8,000円〜10,000円程度であるのに対し、輸入車ディーラーは15,000円〜20,000円以上に設定されています。
  • 純正部品の独占的な価格設定: メーカーロゴ入りの箱に入った純正パーツは、流通経路が限定されているため、値引きがほとんど期待できません。
  • 一律的な交換推奨: まだ使える状態であっても、走行距離や年数に基づいて機械的に交換を提案されるため、項目数が膨らみます。

「ASSY交換」がもたらす整備品質とコストのジレンマ

ディーラー整備の特徴として、「ASSY(アッセンブリー)交換」が基本となる点が挙げられます。これは、小さなパッキン一つが劣化していても、その周囲の部品を含めた「塊」で交換する手法です。これにより作業の確実性が高まり、再修理のリスクを最小限に抑えられますが、当然ながら部品代は高騰します。

比較項目 ディーラー車検 一般・格安車検
使用パーツ 100%純正部品のみ 汎用パーツ・社外品
診断機(テスター) 最新のメーカー専用機 汎用診断機のみが多い
整備保証 全国の拠点で有効 施工店のみ限定

2. 専門店で車検を受けるメリットとデメリット

近年、ディーラーの「高い・画一的」という不満を解消する選択肢として注目されているのが、特定のブランドを専門に扱う「輸入車専門店」です。専門店はディーラーと同等の知識を持ちながら、ユーザーの予算や乗り方に合わせた柔軟な提案ができるという強みがあります。しかし、店舗によって技術力に差があるため、慎重な見極めが欠かせません。

専門店選びで重視すべき「特定の車種への精通度」

専門店を利用する最大のメリットは、ディーラー出身のメカニックが在籍していることも多く、特定の車種特有の弱点を熟知している点です。例えば、「この年式のBMWはここのオイル漏れが持病だから、車検時に一緒に直しておくと安上がり」といった、経験に基づいた優先順位の提案が受けられます。

  • 修理技術の幅広さ: ディーラーでは「交換」と言われる部品でも、専門店なら「分解清掃や部分修理」で対応してくれる場合があります。
  • 持ち込み部品への柔軟性: ネットで購入したパーツの持ち込みに対応している店舗もあり、工夫次第で大幅なコストダウンが可能です。
  • コミュニティとしての価値: 輸入車好きのオーナーが集まるため、トラブル事例やカスタム情報の共有など、車検以外のメリットも享受できます。

専門店を利用する際の注意点とデメリット

一方で、専門店ならではの懸念事項も存在します。最も大きいのは、ディーラーのような「全国一律のサービス品質」が保証されていない点です。また、希少な車種の場合、専用工具やパーツの調達に時間がかかり、入庫期間が長引く可能性もあります。代車の有無や、トラブル時の保証範囲については、事前に細かく確認しておく必要があります。

専門店選びを成功させる3つのコツ


  • 保有している診断機(テスター)がメーカー専用機であるかを確認する

  • 過去の同車種の整備実績がブログやSNSで公開されているかをチェックする

  • 見積もり時に「交換が必要な理由」を写真付きで説明してくれる店を選ぶ

3. 法定費用以外にかかる整備代の正体

車検費用は大きく分けて、国に支払う「法定費用」と、工場に支払う「整備費用(+諸費用)」の2種類で構成されます。輸入車の車検が国産車より高くなるのは、決して法定費用が高いからではありません。真の要因は、輸入車特有の消耗スパンと、部品そのものの単価にあります。ここでは、見積もりの大半を占める整備代の内訳を明らかにします。

誰もが支払う「法定費用」の再確認

自動車重量税、自賠責保険料、印紙代からなる法定費用は、車両の重量や種別によって一律に決まっており、ディーラーでも専門店でも金額は変わりません。輸入車だからといって、この部分で損をすることはありません。しかし、「輸入車は重い」というイメージから、重量税が高くなるケースは多々あります。特にSUVモデルなどは重量区分に注意が必要です。

輸入車特有の消耗品が跳ね上げる「整備代」の正体

整備費用が高くなる最大の理由は、「部品交換頻度の高さ」にあります。例えば、ドイツ車などはブレーキディスク自体を摩耗させて制動力を得る設計思想のため、国産車では珍しい「ディスク交換」が車検ごとの定番メニューとなります。これに加えて、輸入車専用のフルード類や、耐久性よりも性能を重視したゴム類の見直しが含まれるため、見積もり額が膨らむのです。

  1. ブレーキ関連(パッド・ローター): 国産車の2〜3倍の頻度で交換が必要になることが多く、輸入車整備の代名詞的な項目です。
  2. 各種センサー類: 現代の輸入車は電子制御の塊であり、環境性能や安全性能を維持するためのセンサーが多数搭載されています。
  3. 油脂類の指定: メーカー指定のロングライフオイルなどは、リッターあたりの単価が汎用品に比べて非常に高価です。
消耗品名 輸入車の傾向 交換目安の例
ブレーキパッド 削れやすく粉が多い 2万〜4万km
ブレーキローター パッド2回につき1回 4万〜6万km
エンジンオイル 指定粘度・品質が厳格 1万km毎または1年

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4. 輸入車専用テスターによるコンピューター診断

現代の輸入車において、目視による点検だけで車検を完了させることは不可能です。車両各所に配置されたECU(電子制御ユニット)が常に状態を監視しており、これらのログを読み取る「テスター診断」が車検の必須項目となっています。「チェックランプは点灯していないから大丈夫」という考えは非常に危険です。目に見えない不具合を早期発見することこそが、致命的な故障を避ける唯一の手段だからです。

現代の輸入車整備に欠かせない「OBD診断」の重要性

車両の診断ポートにテスターを接続して行う診断は、単にエラーを消去するためだけのものではありません。各センサーが計測している電圧値や温度、圧力のデータをリアルタイムで解析し、規定値から外れていないかを確認します。これにより、「今は動いているが、近いうちに故障する可能性が高い部品」を特定することができます。車検というタイミングでこの診断を行うことで、突発的な路上故障を防ぐことができるのです。

汎用テスターと専用テスターの決定的な精度の違い

ここで注意が必要なのが、テスターの種類です。多くの量販店や格安車検店が導入しているのは「汎用テスター」であり、基本的なエラーの読み取りは可能ですが、詳細なコーディング(車両設定の変更)や深い階層の診断ができない場合があります。一方、メーカー専用テスター(ベンツのXENTRYやBMWのISTAなど)であれば、メーカーサーバーと通信し、最新のソフトウェア・アップデートを適用することも可能です。

  • サービスインターバルのリセット: 車検完了後、メーター内に表示される点検時期のお知らせを正確に更新します。
  • 隠れた不具合の検知: 汎用機では見逃されがちな、エアコンフラップの微細な動作不良や、バッテリーの劣化履歴なども把握できます。
  • 学習値のリセット: 部品交換後に必要な「車両への認識作業」を正しく行い、本来の性能を引き出します。

テスター診断を受けるべき3つの理由


  • 目視不可能な電子制御系のマイナートラブルを事前に把握できる

  • 正確な診断により、無駄な部品交換(手当たり次第の交換)を回避できる

  • メーカーの最新アップデートにより、走行フィールや燃費が改善する場合がある

5. 交換パーツを純正からOEM品に変える節約術

車検費用を劇的に抑えるための最強の手段が、純正品と同等の品質を持ちながら価格が安い「OEMパーツ」の活用です。輸入車オーナーの中には「社外品は怖い」と感じる方もいるかもしれませんが、OEM(相手先ブランド製造)品は、実際にメーカーへ部品を納入している企業が自社ブランドで販売しているものです。「メーカーロゴの有無」だけで価格が3割から5割も変わるのであれば、利用しない手はありません。

純正パーツとOEMパーツ、中身は本当に同じなのか?

答えは「ほぼ同じ」です。例えば、BOSCH(ボッシュ)やLEMFÖRDER(レムフォーダー)、ATE(アーテ)といった有名サプライヤーは、メルセデスやBMWの純正部品を製造しています。純正品として納入されるラインと、自社ブランド(OEM)として出荷されるラインは基本的に共通しており、品質基準において純正に劣ることはほとんどありません。ブランドの保証料を支払うか、実利を取るかの違いです。

賢いオーナーが選ぶ「部位別」のパーツ使い分け戦略

すべてのパーツをOEMにするのが正解とは限りません。安全性に直結する箇所や、相性問題が起きやすいセンサー類はあえて純正を選び、消耗品はOEMでコストを浮かすといったメリハリが重要です。専門店に依頼する場合、「ここはOEMで、ここは純正で」という細かな指定に応じてもらえることが多いため、見積もり時に相談してみる価値は十分にあります。

  • OEM推奨パーツ: ブレーキパッド、ワイパー、各種フィルター類、バッテリー、サスペンションのブッシュ類など。
  • 純正推奨パーツ: エンジン内部のシール類、高度な電子制御センサー、内外装の装飾パーツなど。
  • リスク管理: あまりに安価な「ノーブランドのコピー品」は耐久性が極端に低いため、信頼できるOEMメーカーを選ぶことが鉄則です。
パーツ種別 メリット 価格比(目安)
純正パーツ 100%の適合性とメーカー保証 100%(基準)
OEMパーツ 純正同等の品質で圧倒的低コスト 50% 〜 70%
社外・コピー品 とにかく安いが、寿命や精度に難あり 20% 〜 40%

6. 車検を機に行うべき予防整備の重要性

車検は単に「公道を走る許可を得るための検査」ではありません。特に輸入車においては、「次の2年間をノントラブルで過ごすための予防整備」を行う最大のチャンスです。国産車に比べて部品の耐久性が「性能維持」に全振りされている輸入車では、壊れてから直す「対処療法」よりも、壊れる前に替える「予防」の方が、最終的な維持費を劇的に抑えることに繋がります。

「壊れる前に替える」がトータルコストを下げる理由

輸入車の部品は、一つが故障するとその負荷が周辺のパーツに連鎖する設計が多く見られます。例えば、冷却系の小さなプラスチックパーツの亀裂を放置した結果、オーバーヒートを起こし、エンジン本体に致命的なダメージを与えるといったケースです。車検時に予防的に数百円のパッキンを交換しておけば、数十万円のエンジン修理費用を回避できるのです。「まだ動くから大丈夫」という判断は、輸入車においては最も高価な選択になりかねません

車検時に優先して検討すべき予防整備項目

限られた予算の中で効果的に予防整備を行うには、走行不能に直結する部位を優先することが鉄則です。ここでは、多くのメカニックが推奨する「車検時の定番予防メニュー」を整理します。

  • 冷却系リフレッシュ: ウォーターポンプやサーモスタット、ラジエーターホース類です。輸入車は水回りのトラブルが多いため、5万km〜7万kmを目安に一新することが推奨されます。
  • 点火系パーツの交換: イグニッションコイルやスパークプラグです。燃費の悪化やエンジンの振動を感じる前に交換することで、触媒などの高価な排気系パーツを保護します。
  • 各種ブッシュ・マウント類: エンジンマウントや足回りのゴムブッシュです。輸入車らしい「しっとりとした乗り味」を復活させ、不快な振動や異音を未然に防ぎます。

予防整備を成功させる3つのコツ


  • 前回の車検からの走行距離だけでなく「経過年数」を基準にゴム製品の劣化を判断する

  • テスター診断で見つかった「エラーの予兆」を無視せず、軽微なうちに手を打つ

  • 予算が厳しい場合は、工賃が重複する作業(足回り分解時など)をまとめて依頼する

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7. ベンツやBMW特有のチェックポイント

輸入車と一口に言っても、メーカーごとに設計思想が異なり、弱点となるポイントも千差万別です。特に国内で普及しているメルセデス・ベンツとBMWでは、車検時に重点的に確認すべき箇所が明確に分かれています。ブランド特有の「持病」をあらかじめ知っておくことで、過剰整備を防ぎつつ、必要な箇所へ的確に予算を投じることが可能になります。

メルセデス・ベンツ:足回りと電子制御の整合性

ベンツの車検で最も注意すべきは、快適な乗り心地を支える足回りのコンディションです。特にエアサスペンション(エアマティック)搭載車は、経年劣化によるエア漏れが避けられません。また、エンジン本体は頑丈なものの、センサー類が非常に敏感であるため、警告灯が出る前の微細な数値のズレをテスターで読み取ることが、ベンツを長く維持する秘訣となります。

  • 足回りのコントロールアーム: 車重が重いため、ブッシュの亀裂が発生しやすい傾向にあります。ここが劣化すると直進安定性が損なわれます。
  • オイル漏れ(タペットカバー等): 漏れたオイルがオルタネーターなどの電装品に垂れると、二次被害で修理費が跳ね上がります。
  • サブバッテリーの寿命: 多くの電子制御を司るベンツにおいて、電圧不足はあらゆるエラーの引き金となります。

BMW:冷却系とエンジン周辺の樹脂・ゴム類

「駆けぬける歓び」を提唱するBMWは、高回転まで回るエンジンを支えるための冷却管理が生命線です。BMWの車検では、ラジエーター周辺のプラスチック製パーツの硬化や、エンジンオイルの滲みが定番のチェック項目となります。熱害によるパーツの劣化速度が国産車よりも格段に早いため、目視確認の精度が問われます

  1. 水回りの樹脂パーツ: 経年によりプラスチックが脆くなり、突然破裂(爆発)することがあります。色が変わっている場合は即交換です。
  2. オイルフィルターハウジングのパッキン: ここからのオイル漏れはBMWの持病とも言え、ベルト類を傷める原因になります。
  3. VANOS(可変バルブタイミング)の動作: 加速時のもたつきやアイドリングの不安定さを感じたら、テスターでの詳細診断が必須です。
メーカー 重点チェック箇所 推奨される対応
メルセデス・ベンツ エアサス・ブッシュ類 早めのゴムパーツリフレッシュ
BMW 冷却系・オイル漏れ 樹脂製ホース類の全数交換検討
アウディ / VW DSG/Sトロニック変速機 専用フルードの定期交換厳守

8. 代車のクオリティが維持のモチベーションを左右する

車検や整備で愛車を預ける際、意外と見落とされがちなのが「代車」の存在です。輸入車オーナーにとって、愛車が手元にない期間をどう過ごすかは、カーライフの質に直結します。ディーラーが高級な最新モデルを代車として用意するのには、単なる「サービス」以上の戦略があります。「不便を感じさせないこと」と「次への意欲を削がないこと」が、維持のモチベーションを維持する上で極めて重要だからです。

ディーラーの代車戦略:最新モデルという「誘惑」

ディーラーで車検を受ける際、多くの場合で同ブランドの現行モデルが代車として提供されます。これには、整備期間中のストレスを軽減するだけでなく、「最新の技術や快適性を体験してもらい、乗り換えを検討してもらう」という営業的な側面も含まれています。しかし、ユーザー側からすれば、自分の愛車とは違う魅力を発見したり、最新の安全装備を試したりできる絶好の機会でもあります。こうした体験も含めて「高い車検費用の一部」と考えるオーナーも少なくありません。

専門店の代車事情:コストと実用性のバランス

一方、輸入車専門店の代車は、ディーラーほど豪華ではないケースが一般的です。数世代前の輸入車や、実用的な国産コンパクトカーであることが多いでしょう。しかし、その分、代車費用を無料に設定していたり、車検費用そのものを抑えたりすることで還元しています。「車検の間だけ足があればいい」と割り切れるのであれば、専門店の合理的な選択は賢明です。

  • 保険の確認を忘れずに: どの工場で借りる場合も、代車に適用される任意保険の範囲(他車運転特約など)は必ず事前に確認しましょう。
  • 禁煙・清掃の有無: 代車の車内環境は、その工場の管理レベルを映し出す鏡です。手入れが行き届いていない店は、整備の詰めも甘い可能性があります。
  • 返却時のマナー: 燃料を満タンで返すのはもちろんですが、代車を大切に扱う姿勢は、メカニックとの信頼関係構築にも繋がります。

預け先選びで確認すべき代車ポイント


  • 代車費用が無料か有料か(輸入車の場合は有料設定の店舗も多い)

  • 代車の車種指定ができるか(左ハンドル車や大型SUVなど、慣れたサイズを希望する場合)

  • チャイルドシートの付け替えやペットの同乗が可能か(ライフスタイルに合わせて)

9. 車検後のアフターフォローの充実度で見極める

車検が完了し、車が戻ってきた瞬間がゴールではありません。輸入車整備において本当の価値が問われるのは、車検が終わってからの「アフターフォロー」です。「車検後に異音がする」「警告灯がついた」といった不測の事態に、どれだけ迅速かつ誠実に対応してくれるかが、信頼できる工場の証明となります。見積もりの安さだけで選んでしまい、後のトラブルで泣き寝入りするケースは後を絶ちません。

「整備保証」の内容を具体的に把握する

多くの工場では「車検整備後6ヶ月または走行1万km」といった保証を設けていますが、その適用範囲は店舗によって大きく異なります。「交換した部品に限る」のか、「整備に関連する箇所すべて」なのかを、受取時の書類で確認しましょう。ディーラーであれば全国の系列店で保証が受けられるという絶大な安心感がありますが、専門店の場合は施工した店舗まで持ち込むのが原則となる点に注意が必要です。

「かかりつけ医」としてのカルテ管理の重要性

優れた整備工場は、顧客一台一台の「整備カルテ」を詳細に管理しています。今回の車検で見送った整備箇所、次の点検で交換すべき部品、過去のオイル交換履歴などがデータ化されていることが望ましいです。一貫した管理が行われている工場であれば、無駄な重複整備を防ぎ、最適なタイミングでのメンテナンス提案が受けられます。これは、単発の格安車検では決して得られない価値です。

  • 作業報告の透明性: 交換した古い部品を実際に見せて説明してくれるか、作業工程を写真で記録しているかを確認しましょう。
  • 緊急時のレスポンス: 車検後に万が一トラブルが起きた際、電話一本で状況を把握し、ロードサービスの手配まで含めたアドバイスをくれるかが重要です。
  • 次回点検のアナウンス: 輸入車は「車検から車検まで」放置してはいけません。半年や一年後の無料点検を案内してくれる工場は、顧客の安全を真剣に考えています。
フォロー項目 ディーラーの対応 専門店の対応
整備保証範囲 広範囲(全国ネットワーク) 施工店のみ(個別対応)
不具合時の対応 マニュアルに沿った迅速な対応 店主の裁量による柔軟な対応
長期カルテ管理 メーカー共通システムで完全管理 店舗独自の管理(深い知見あり)

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本物を知る 大人の選択

熟練の職人技と最新設備で愛車に独自の輝きを
最新設備を完備した認証工場で、熟練の技術者がきめ細やかに整備いたします。

特別な車だからこそ、
最高峰のステージで迎え入れる。

10. 愛車のコンディションを維持する最適な周期

輸入車を常に最高の状態に保ち、かつ不意の出費を抑えるための正解は、「車検を一つの通過点として捉え、点まめな点検サイクルを構築すること」にあります。日本の車検制度である2年ごとの検査だけでは、輸入車の消耗スピードをカバーしきれない場合が多いからです。維持費を「平均化」させ、一度に数十万円が飛んでいく事態を避けるための、理想的なメンテナンスサイクルを考えます。

「12ヶ月点検」こそが輸入車維持の要

法定12ヶ月点検は、車検のような「強制力」がないため、受けないオーナーも多いのが実情です。しかし、輸入車においてはこの1年ごとの点検が、結果的に車検費用を安く抑える鍵となります。車検までの「中間地点」で健康診断を行うことで、部品の摩耗具合を予測し、整備を「今やるべきか、1年後の車検まで待てるか」という分散投資の判断ができるようになるからです。

走行距離と季節に応じたセルフチェック

工場任せにするだけでなく、オーナー自身の「五感」によるチェックも重要です。輸入車はオーナーに語りかける車です。いつもと違う音、振動、匂い、これらはすべて車からのサインです。これらを見逃さず、早期に相談できる体制を作っておくことが、愛車の寿命を延ばす最も確実な方法です。

  1. 毎月のタイヤ点検: 輸入車はキャンバー角の設定などにより内減りしやすい車種が多いです。空気圧と残溝は定期的に確認しましょう。
  2. 半年ごとの油脂類確認: オイル消費を前提としているエンジンも多いため、レベルゲージやメーター内の警告を過信せずチェックします。
  3. バッテリーの「3年交換」ルール: 突然死が多い輸入車のバッテリーは、性能が落ちる前の3年サイクルでの交換が、路上立ち往生を防ぐ最も安い保険になります。

輸入車ライフを長く楽しむメンテナンス周期


  • オイル交換は「1万kmまたは1年」のいずれか早い方で確実に実施する

  • 法定12ヶ月点検を欠かさず受け、車検時の整備項目を事前に振り分けておく

  • ブレーキや冷却水など、輸入車特有の消耗が早い部位は走行5,000kmごとに目視確認する

輸入車車検の不安を納得感に変えるために

これまで解説してきたように、輸入車の車検において「ディーラーか専門店か」という問いに、唯一絶対の正解はありません。最新の安心と手厚いサービスを求めるならディーラーが適していますし、予算と実利のバランスを追求し、自分の乗り方に合わせたカスタマイズされた整備を望むなら専門店が最良のパートナーとなります。

最も重要なのは、提示された見積もりの内容をオーナー自身が理解し、「なぜその作業が必要なのか」を納得して選択することです。予防整備の重要性を認識し、OEMパーツを賢く活用し、そして信頼できる「かかりつけのメカニック」を持つこと。これが、高額になりがちな輸入車の車検費用をコントロールし、愛車との豊かな時間を長く維持するための唯一の方法です。

まずは、次回の車検に向けて、今の愛車の状態をテスター診断だけでも受けてみてはいかがでしょうか。早期発見と適切な準備こそが、将来の大きな故障と出費を防ぐ確実な第一歩となります。

輸入車車検に関するよくある質問

Q. 輸入車を中古で購入しました。ディーラーで車検を断られることはありますか?

A. 違法改造がない限り、基本的に断られることはありません。

ただし、並行輸入車や極端に古いモデルの場合、部品調達の可否により制限が出る場合があります。まずは「持ち込み点検」から依頼し、履歴を登録してもらうことがスムーズな受付のコツです。

Q. 格安車検店で輸入車の車検を通しても大丈夫でしょうか?

A. 「検査を通すだけ」なら可能ですが、推奨はしません。

格安店は輸入車専用の診断機を持っていないことが多く、内部の不具合を見逃すリスクが高いです。車検直後のトラブルを避けるためにも、最低限テスター診断ができる工場を選ぶべきです。

Q. 見積もりの中に「予防整備」が含まれています。削っても車検は通りますか?

A. 保安基準に関わらない項目であれば、削っても車検自体は通ります。

しかし、輸入車の場合は数ヶ月後に故障して「レッカー代+高額修理費」が発生するリスクが高まります。削る場合は、メカニックに「いつまでなら延期できるか」を確認し、優先順位をつけましょう。

Q. OEMパーツを自分で持ち込んで車検をお願いできますか?

A. 工場によりますが、専門店であれば受け付けてくれる場合が多いです。

ただし、持ち込みの場合は工賃が割増になったり、部品の適合ミスがあった際に保証が受けられなかったりするデメリットもあります。工場側に部品手配まで任せる「工場指定OEM」が最もバランスが良くおすすめです。

FOURSIDE Team

「関わる全ての人にワクワクを」

京都で輸入車ライフをトータルプロデュースするFOURSIDEは、車を単なる移動手段ではなく、 自分らしさを表現する大切なパートナーと捉えて います。高度なコーティング技術やカスタム、 万全のメンテナンス体制を構築し、お客様が愛車を「誇りに思える」体験を追求します。

  • 会社名 :FOURSIDE株式会社(フォーサイド)
  • 創業 :2019年2月1月
  • 代表者 :廣澤 慧
  • 公式HP :https://www.4-side.com/
  • 所在地 :京都府京都市北区上賀茂御薗口町57番地3
  • 事業内容 :車両販売、整備、鈑金、塗装、コーティング、洗車、カスタム、レンタカー、保険代理店業、カフェ事業