INDEX 00 前周りの損傷、どこまで広がっているか 01 必要最低限という判断 02 顔つきが戻ってから
トヨタ アクアは、街中で主張しすぎない佇まいこそが美点である。そのバンパーに付いた傷は、見極めを誤れば過剰な修理にも繋がりかねない一件だった。
前周りの損傷、どこまで広がっているか
持ち込まれたアクアは、前周りを何かに当てた形跡があった。フロントバンパーの表面だけを見て判断するのは早計である。奥のファスナーやブラケットといったマイナーパーツにまでダメージが及んでいないか、一つずつ確認する作業から始まった。
この見極めが今回の最大の難所だったと言っていい。表面的な割れや歪みの裏に、目に見えない衝撃が潜んでいることは珍しくない。手を抜けば後々の不具合に繋がり、過剰にやれば不要な出費を強いることになる。
必要最低限という判断
調査の結果、交換が必要だったのはフロントバンパー本体とファスナー、そして周辺のマイナーパーツのみだった。中古のフロントバンパーを手配し、骨格側への波及はないと判断できたのは幸いである。
フロントバンパー交換(中古部品)
ファスナー・マイナーパーツ交換
エンジンオイル交換(FUCHS SUPER GT MC 0W-20)
部品点数を絞り込めたことは、アクアというモデルの素性の良さも関係している。構造がシンプルであるほど、ダメージの範囲も読みやすい。無駄のない修理は、結果として車両の価値を守ることに直結する。
顔つきが戻ってから
バンパー交換と並行して、エンジンオイルもFUCHS SUPER GT MC 0W-20へ入れ替えた。外見の修復だけでなく、内側のコンディションにも目を配るのがこのガレージの流儀である。
作業を終えたトヨタ アクアは、傷を負う前の素っ気ない顔つきを取り戻した。初年度登録から時間が経った車であっても、必要な処置を見誤らなければ、その価値は静かに保たれていく。