アウディ S5アバント 灯火類スモーク、ミラーカバーカーボンPPF施工など ― 367馬力のハイグレードワゴンを、よりアグレッシブに

アウディ|カスタム|京都
家族を乗せるワゴンの姿で、中身は367PSのV6ターボである。納車直後のアウディS5アバントを、前後バンパーの脱着から灯火類、ホイールまで手を入れて仕上げた記録だ。

ワゴンの顔をした二面性を、所有するということ

S5アバントの面白さは、荷物と家族を載せられる実用性の内側に、本格的なスポーツモデルが潜んでいる点にある。V6ターボは最高出力367PS、最大トルク550Nm。そのトルクは1,700〜4,000rpmという低い回転域から湧き出す。 48Vの電動化技術が発進を助け、減速時にはエネルギーを回生する。クアトロはリヤスポーツディファレンシャルで左右の後輪への駆動力まで配分し、コーナーでの曲がりやすさを高める。A4アバントの役割を引き継ぐ新世代A5系のSモデルは、数字だけでなく走りの中身まで標準モデルと違う。 この二面性を支えるのは、外装の造形でもある。大型のハニカムグリルと立体的なエアインテーク、リヤの専用ディフューザーと4本出しテールパイプ。前後バンパーにSモデルの個性が凝縮されているからこそ、傷や色褪せは性能の一部を損なうに等しいと私たちは考える。 アウディ|カスタム|京都

新車の外装を開ける緊張と、1本ずつ確かめる手順

今回の車両は新車の納車後すぐに、カスタムの依頼を受けて入庫した。新型車の前後バンパーや灯火類を脱着するのは、緊張の一瞬である。まず分解前に、どのような構造で取り付いているのかを入念に確認した。傷の入りそうな箇所にはマスキングテープで保護を施した。 ビスは種類が異なるため、1本ずつ確認しながら外していく。フロントバンパーの上端は、本来ただ引き抜くだけの構造だ。それでも念には念を入れ、本来外す必要のないパーツを取り外し、配線の取り回しを確認してから脱着した。 リヤバンパーは、バンパー自体に傷を付けないよう、先にテールランプを外してから脱着した。ミラーは、ガラスに下手に力を加えると割れてしまうため、特に注意が必要な箇所だ。急がず、順序を守ることが、新車の外装に触れる際の最低限の礼儀だと考えている。 今回の施工内容は次のとおりである。
  • ミラーカバー(クラッシュカーボン)PPF、ミラーカバー脱着、ミラーカバーPPFキャンディ塗装
  • リアバンパートリム(クラッシュカーボン)PPF
  • ヘッドライトFENIX、テールライトFENIX
  • マフラーカッターキャンディ塗装
  • ホイールキャンディペイント(タイヤ脱着含む)
  • フロントバンパー、リアバンパー、ヘッドライト、テールライトの脱着・分解
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膜厚を読み、音で止める。組み付けに宿る感覚

ミラーカバーにはPPFを施工した。フィルム分の膜厚が加わるため、組み付けの際に無理にはめ込もうとしてはならない。均等に力を加えていき、パチっと音が鳴ったところで止める。力任せにすれば、爪を傷めるばかりか、フィルムの端を痛めかねない。音を聞いて手を止める判断は、数値では置き換えられない現場の感覚である。フォージドカーボン調の上からキャンディペイントによるブラックアウトを重ね、全体の統一感アップを図った。 ヘッドライトとテールライトには塗装タイプのPPF、FENIXのスクラッチガードによるスモークを施している。灯火類の組み付けも、同じく慎重に進めた。S5アバントのリヤには、デジタルOLEDリヤライトを採用する仕様もあり、後ろ姿の演出は電装部品まで含めて成り立っている。傷から守る処置は、その造形と技術を長く保つためのものだ。 新車や初入庫のお客様にも安心して任せていただけるよう、私たちは国産車、輸入車を問わず情報を蓄積し、スタッフ間で共有している。367PSを秘めたワゴンの価値は、走りだけでなく、外装の美しさを保ち続けることで完成する。その役目を担うのが、この仕事である。
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ホイールとマフラーカッターも黒く染め上げることでアウディの「S」に適うアグレッシブさと全体の印象の引き締めを実現した。
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