Mercedes-Benz CLS220d カスタム ― パナメリカーナグリルとブラックアウトが完成させた、シルバーの一台の”格”

Mercedes-Benz|CLS-Class|カスタム|京都 メルセデス・ベンツ CLS220dが、上賀茂のピットで顔つきから足元まで一新した。まず目を引くのはフロントに据えられたパナメリカーナグリル。そこから続くメッキパーツのブラックアウト、そして輸入車オーナーにはお馴染みの悩みである「ドアモールの白サビ」への対策まで、イリジウムシルバーメタリックのボディに、機能と意匠の両面から手が加えられている。

パナメリカーナグリルへの換装 ― CLSの表情を作り変える

今回のベース車両は、CLS220d スポーツエクスクルーシブパッケージ。イリジウムシルバーメタリックのボディにブラウンの本革内装を組み合わせ、サンルーフ・ナビを備えた個体だ。2ドアクーペのような流麗なルーフラインを持つ4ドアクーペ、CLSというモデルは、もともと「顔つき」がキャラクターを大きく左右する車種でもある。

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今回の施工では、まずフロントグリルをパナメリカーナグリルへと換装している。縦基調のバーが並ぶこのグリル形状は、AMG GTシリーズをはじめとするメルセデスAMGの意匠として知られ、横基調のスリーポインテッドスター配置とは異なる、より攻撃的で引き締まった印象を生み出す。CLS220dというディーゼルグレードでありながら、フロントマスクだけでAMGモデルに迫る緊張感を得ることができるのは、このパーツ選択がもたらす最大の効果と言っていい。

メッキをキャンディブラックへ ― グリル、ドアハンドル、マフラーカッター、リップスポイラー

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パナメリカーナグリル自体のフレーム、ドアハンドル、マフラーカッター、そしてリップスポイラー。純正でメッキ仕上げとされていたこれらのパーツは、すべてキャンディブラックへと塗り替えられた。

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メッキパーツは光の反射によって存在感を放つ一方で、ボディカラーとの間にどうしても「別の質感」としての境界線を作ってしまう。今回のようにグリル形状そのものを変更する大掛かりな施工の場合、周囲のメッキが以前のまま残っていると、新旧のパーツが噛み合わず、車両全体としてのまとまりを欠く原因になりやすい。キャンディブラックによってメッキを統一的に消し去ることで、パナメリカーナグリルという新しい顔つきが、違和感なく車両全体に溶け込む結果となった。

エンブレムバッジも黒く ― 細部まで貫かれた統一感

Mercedes-Benz|CLS-Class|カスタム|京都 ボンネットのスリーポインテッドスター、そしてリアのエンブレムバッジにも、同じくキャンディブラック塗装が施されている。ブランドの象徴であるエンブレムに手を加えるかどうかは、ブラックアウトカスタムにおいてしばしば判断の分かれる部分だ。今回はあえてここまで踏み込むことで、グリルからボディの端に至るまで、黒の濃度に途切れのない仕上がりを実現している。

足元はマットブラック ― 光を抑え、重心を沈める

Mercedes-Benz|CLS-Class|カスタム|京都 ホイールにはマットブラック塗装が選ばれた。艶を持たないマットの黒は、光をほとんど反射しないぶん、足元の存在感を強く主張しすぎず、車両全体の重心を視覚的に沈めてくれる。パナメリカーナグリルやメッキ跡地のキャンディブラックが持つわずかな艶と対比することで、フロントからホイールまで、質感のグラデーションが生まれている。

素地樹脂部はマグノナイトブラックへ ― 未塗装パーツの劣化対策も兼ねて

Mercedes-Benz|CLS-Class|カスタム|京都 フロントガーニッシュとリアバンパーの素地樹脂部には、マグノナイトブラックが施された。これらの部位はもともと未塗装の黒樹脂であることが多く、経年によって日焼けし、白っぽく色あせてしまうのが輸入車では珍しくない症状だ。深みのあるマットブラックであるマグノナイトブラックで塗装することで、見た目の統一感を高めるだけでなく、劣化しやすい素地樹脂を保護するという実用的な意味合いも持たせている。 Mercedes-Benz|CLS-Class|カスタム|京都

輸入車特有の「白サビ」問題を、ドアモールの塗装で解決する

今回の施工の中でも、実用面で特に意味を持つのがドアミラーカバーとドアモールへのグロスブラック塗装だ。

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輸入車、とりわけメルセデス・ベンツをはじめとするドイツ車に多く見られるのが、ドアモール表面に白い斑点状のシミが浮き出る「白サビ」と呼ばれる症状である。これは金属のサビとは異なり、モール表面のクリア層が紫外線や洗車機のブラシ、経年劣化によって傷み、そこに水分や汚れが入り込むことで白く濁って見える現象だ。放置すると美観を損なうだけでなく、進行すると下地からの浮きや剥離につながることもある。

今回はこの白サビが発生していた、あるいは発生しやすい状態にあったドアモールと、統一感のためドアミラーカバーに、グロスブラック塗装を施している。塗装によって表面をリフレッシュし、艶のある黒で覆うことで、白サビによる見た目の劣化を解消すると同時に、ボディサイドに一本の黒いラインを通し、イリジウムシルバーメタリックのボディを引き締める効果も同時に得ている。見た目のカスタムでありながら、輸入車オーナーが抱えがちな悩みへの実用的な回答にもなっている点が、この施工の面白いところだ。

シルバーの一台に宿った、CLSらしい流麗さと引き締まった表情

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CLSは、4ドアという実用性を持ちながら、クーペのようなルーフラインで「見た目の美しさ」を追求した、メルセデス・ベンツの中でも特異な立ち位置のモデルだ。イリジウムシルバーメタリックという上品な塗色は、そのフォルムの美しさを素直に見せてくれる一方で、単体ではやや大人しい印象にまとまりやすい色でもある。

パナメリカーナグリルによる表情の変化、メッキパーツのキャンディブラックによる統一、そしてドアモールのグロスブラックが生むサイドの引き締まったライン。これらが揃うことで、このCLS220dは、上品なシルバーの奥にAMGにも通じる緊張感を宿す一台へと仕上がった。

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パナメリカーナグリルという表情の変化から、輸入車特有の悩みに応えるドアモールの塗装まで、見た目と実用性の両方に手が行き届いたこの一台は、写真だけではその質感まで伝えきることができない。艶のあるキャンディブラックと、光を抑えたマットブラック、その対比を在庫車両であるうちに是非とも実車で確かめていただきたい。

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