レクサス ES ボディーコーティング ― 指先と耳と光で確かめた、艶の仕上がり

レクサス|整備|京都
2026年6月に8代目へ刷新されたレクサス ESのハイブリッド、ES350h。コーティングの艶、ガラスの滑り、フィルムの陰影、そして内装を開けて行うTVキャンセラーの取付までを、手触りと音から逆算して語る。
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指先に残る抵抗を消すところから始まった

新車のボディに触れると、一見なめらかでも、掌を滑らせるうちに微かなざらつきを拾うことがある。レクサス ESの新しい外板は、全長5.1メートルを超える面の広さゆえに、その差が際立つ。コーティングの仕上がりは、下地で八割が決まる。 納車間もない個体だが、ガラスには油膜とウロコの気配があった。そこで窓ガラスは全面で油膜とウロコを取り、その上からガラスコーティングを施した。洗浄後のガラスを指の腹でなでると、きゅっと止まる感触がある。この抵抗が消えるまで作業は終わらない。 ボディには FEYNLAB CERAMIC ULTRAが選ばれた。耐久は5年。長く付き合う車だからこそ、被膜の硬さと艶の持続を重視したい。塗布から硬化までの工程は、何度も温度と湿度を測るつもりで進める。
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ドアトリムを外す音で、作業の重さを知った

取材ノートに残された一行がある。思っていたより内装をバラさなければならない作業だった、と。TVキャンセラーの取付がそれである。ブルコンのTVキャンセラーを、走行中でもテレビやナビ操作ができるよう組み込む作業だが、刷新された大型ディスプレイ周りは、想像以上に奥まで手を入れる必要があった。 クリップを外すたびに、乾いた小さな音が室内に響く。新車の内装は、爪の掛かりが固い。力任せにすれば、パネルに傷が残る。音の強さと手応えを聞き分け、外せる角度を探りながら一枚ずつ進めた。
  • 内装パネルは養生を重ねたうえで、順序を守って取り外す
  • 配線は純正ハーネスに負担をかけない取り回しにする
  • 復旧後は、すべてのパネルの合わせ目を指でなぞって確認する
組み戻したあとは、パネルを軽く押しても、共振音ひとつ出ない。静粛性に定評のある2.5L ハイブリッドの車内で、後付けの異音は許されないからである。

陰影と艶が整えた、後席という主役の空間

レクサス ESは、ショーファーカーとしても使えるほど後席に余裕がある。その空間に、リヤフィルムのハードスモークを施工した。外から見れば、濃いスモークがボディラインを引き締める。車内に座れば、光が丸く和らぎ、シートの質感が静かに浮かび上がる。 貼り込みでは、リヤガラスの曲面に沿って皺を寄せない。ヒートガンの熱と指の圧を調整し、端まで密着させる。仕上げに縁を撫でると、段差を感じさせないほど平らに収まっている。 最後に外へ出し、斜めから光を当てた。CERAMIC ULTRAの被膜は、ボディの面に深い水を張ったような艶を生む。窓ガラスは雨粒が丸く弾けるはずだ。目に見える変化と、指先と耳で確かめる変化。その両方が揃ってはじめて、レクサス ESの新しい一日が始まる。

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