ランクル250 フロントバンパー脱着分解・グリルアッパ塗装 ― サフェーサーが語る樹脂塗装の分水嶺

ランクル250|カスタム|京都
ランクル250のフロントバンパーからリヤバンパー、オーバーフェンダーまで、樹脂パーツ全域を脱着・塗装した。部品塗装のみでのお預かりだが、仕上がりを分けたのは、目に見えない下地の一手間だった。
ランクル250|カスタム|京都

質実剛健な外装が突きつけた課題

ランクル250は、都会的だった先代プラドから一転し、原点回帰を掲げて2024年に登場したモデルである。フレーム剛性は50%向上し、直線的でタフギアなスタイリングを纏う。だが素材面では樹脂パーツ特有のしぼ目が多用されており、これを消してつやのある仕上がりに変えるには、塗装以前の下地処理が勝負を決める。今回はモデリスタ含むフロントバンパー、リヤバンパー、グリルアッパ・ロア、オーバーフェンダー、ドアガーニッシュ、左右ステップパネルインナーと、実質フルセットの脱着分解に踏み込んだ。

サフェーサーの量が仕上がりを決める

今回の作業で最も神経を使ったのは、素地パーツをつやっとした質感に整えるためのサフェーサー塗り込みである。塗布量が少なければ表面の質感を整えきれず、しぼ目やひずみが残ったまま次工程に進んでしまう。かといって多すぎれば厚みで表情が死ぬ。状態を目で確かめながら塗る量を微調整する作業は、マニュアル化できない領域であり、ここがランクル250の樹脂塗装における最大の難所だった。 下地の際にできるひずみを一つひとつ抜きながら、表面をできるだけ均一に均していく。グリルロアや樹脂部、オーバーフェンダー、ドアガーニッシュ、ステップパネルインナーと、シボ目消しの対象は多岐にわたったが、どの面も同じ基準で仕上げを揃える意識を貫いた。フロントグリルアッパーのシルバー部やフロントシルバー部、リヤバンパーのシルバー部といった塗り分けも、下地が整っていて初めて色の発色が生きてくる。

脱着分解から見えたランクル250の骨格

フロントエンブレム塗装まで含め、バンパーを外し尽くして向き合うと、ランクル250がGA-Fプラットフォームで剛性を積み上げた構造であることが手に取るようにわかる。分解と塗装、再組付けという工程を丁寧に重ねた結果、自然なつやを纏った外装へと生まれ変わった。今回の一台は、質実剛健という言葉にふさわしい仕上がりで、ランクル250の存在感を静かに底上げしたことだろう。

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