メルセデス・AMG A45 S ファイナルエディション: カナード・ホイール修理塗装 ― 完全無欠の黄色いラインを取り戻すための土台作り

A45|板金塗装|京都
マニュファクチュールマウンテングレーマグノの車体に走るイエローのアクセントは、AMGの中でも限られたモデルにのみ施されたハイパフォーマンスの証。不幸にも欠けてしまった傷の再生、その軌跡を追った。
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限定車が背負っていたストリートの痕跡

今回入庫したA45 S 4MATIC+は、ファイナルエディションと呼ばれる限定仕様である。マットペイントにイエローのアクセントラインを纏い、専用鍛造アルミホイールにもマットブラックとイエローラインが施される、高いパフォーマンスにかなう存在感を前提に作られた一台だ。フロントバンパーのカナードと左右フロントホイールに傷みが見られたのは、このクルマが本来の役目通り、路上を積極的に駆け抜けてきた証でもある。 カナードは空力パーツであると同時に、車体の最も低く前に出た部分である。縁石や段差との距離感が少しでも狂えば、真っ先に当たる。421PSという「世界最強の4気筒」を日常の足として使うということは、こうした小さな代償と常に隣り合わせだということを、この傷みは静かに物語っていた。
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イエローという色が突きつけた制約

修理は、フロントバンパーのカナードの脱着と修理塗装、左右フロントホイールの修理塗装という構成である。左フロントホイールは脱着を伴う作業とし、右フロントホイールは装着状態での修理塗装とした。単純な色合わせでは済まない事情が、ここにあった。 このA45のホイールに入るラインは、マットブラックとイエローの2色塗り分けである。イエローは隠ぺい力が弱い色として知られ、下地を隠そうとして塗料を重ねれば、たちまち膜厚が増してエッジの切れが鈍る。限定車の個性を支えるラインだからこそ、厚塗りで誤魔化すことは許されない。膜厚を抑えながら発色を出す塗装の組み立てが、今回の修理の核心だった。
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外した先にまで及んだ仕上げの目線

左フロントホイールの脱着作業では、ホイールを外した機会を無駄にしなかった。AMGがペイントしたブレーキキャリパーの清掃まで手を入れ、見えない部分の汚れも落とし切っている。ホイールの発色だけを整えて終わらせるのではなく、周辺のディテールごと底上げする判断である。 カナードとホイール、どちらもA45の輪郭を決定づける部位であり、どちらもごまかしの効かない色と形を持つ。今回の施工は、そうした難所に正面から向き合った結果として仕上がった。
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