トヨタ アルファード コーティング部分再施工 ― 黒の深みは、下地への向き合い方で決まる

トヨタ|コーティング|京都
トヨタ アルファードのブラックボディは、艶の奥行きこそが価値の証だが、洗車傷が最も目立つ色でもある。今回は保険を活用した修理部磨きとコーティング部分再施工を通じて、その両立の勘所を綴る。
トヨタ|コーティング|京都

ブラックという色が突きつける現実

2025年式という新しさながら、持ち込まれたトヨタ アルファードのボディにはすでに細かな洗車傷が刻まれていた。カラーコード202のブラックは、光の入り方ひとつで下地の状態を隠せない色である。艶があるからこそ、あらゆる傷が浮き上がって見えてしまう。これはトヨタ車の黒を選んだオーナー全員が向き合うべき宿命に近い。 今回コーティングの再施工にあたって修理部の磨き作業も同時に進行した。キズの修復とコーティングの再施工は、工程の順序を誤ると仕上がりに差が出る。だからこそ下地処理の見極めが、この作業全体の核となった。

下地処理という地味だが決定的な工程

コーティング部分再施工で最も時間を割いたのは、実は塗布そのものではなく、その手前の確認作業である。施工済み部分と修理箇所の境目に段差や艶差が出ないよう、状態を都度確認しながら慎重に磨きを重ねた。アルファードのように面積の広いボディでは、この境目の処理こそが仕上がりの印象を左右する。 同じような洗車傷に悩むオーナーへ伝えたいのは、コーティングは塗ればいいというものではないという事実だ。既存のコーティングを一度きちんと見極め、剥離すべきところと活かせるところを分けてから再施工に入る。この手順を飛ばすと、後々にムラとなって現れてしまう。

FEYNLAB Ver3が引き出す黒の深み

再施工に用いたのはFEYNLAB Ver3である。ブラックのアルファードにおいては、単に光沢を出すだけでなく、色そのものの深みを引き出せるかが評価の分かれ目になる。周囲の未施工部分との艶感に違和感が出ないよう、細部まで見比べながら仕上げを進めた点は、担当者としてもっとも神経を使った部分だ。 艶の深みは数値化しにくいものだが、修理部と既存部の境界が視認できないところまで整えられたことは、今回の再施工が目指した到達点そのものである。同じ悩みを持つ黒のオーナーにとって、参考になる一例になれば幸いだ。

GALLERY

BRAND / MODEL

ブランドから記事を探す。