艶の下に潜む洗車キズ、ジュリアが隠していた素顔

アルファロメオ|2.0ターボTi|コーティング|京都
アルファロメオ ジュリア 2.0ターボTiの塗装面には、日々の洗車が刻んだ無数の細かな傷が潜んでいた。艶を語る前に、まずこの傷と向き合う必要があった。
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流麗なボディラインが露わにした洗車キズの実態

入庫したジュリアは、2022年登録のまだ若い個体である。だが光を斜めから当てると、ボンネットからフェンダーにかけて細かな洗車キズと拭きキズが無数に走っているのが見えた。イタリアンブランドらしい流麗な曲面は、光の入り方が独特で、わずかな傷でも影として浮かび上がってしまう。この個体の美しさそのものが、傷の粗を隠さない厳しい審査員になっていた。 スポーティな走行性能を誇る1台であればこそ、オーナーは日常的に洗車へ手をかけてきたのだろう。しかしその積み重ねが、拭き取り時の摩擦として塗装表面に残っていた。ここで安易に艶だけを足しても、光の反射がキズを増幅させるだけである。判断すべきは「どこまで研磨し、どこで止めるか」という一点だった。
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研磨の匙加減という難所との対峙

塗装状態に合わせた研磨工程は、今回の施工における最大の難所である。ドライバー中心の設計を持つジュリアは、ボディラインの起伏がタイトで、平面よりも曲面が支配的だ。研磨機の当て方ひとつで艶ムラが生まれやすく、力任せの作業は塗膜を削りすぎるリスクを常に抱えている。 そこで下地処理の段階から、キズの深さと分布を面ごとに見極める作業に時間をかけた。深いキズを追い切って塗膜を薄くするより、艶と保護性能のバランスを取ることを優先した判断である。この見極めこそが、ボディーコーティングの品質を左右する分岐点だった。
  • 下地の脱脂・鉄粉除去による表面リセット
  • 洗車キズ・拭きキズへの部分研磨による艶の底上げ
  • GZOX Real Glass Coatによる保護層の形成
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艶と撥水が語るアルファロメオ ジュリアの官能性

研磨によって下地が整った後、満を持してG’ZOX Real Glass Coatを施工した。このコーティングが持つ高い撥水性能と耐久性は、下地が整っていて初めて真価を発揮する。逆に言えば、下地処理を疎かにした状態でどれだけ良質なコートを重ねても、艶も撥水も長続きはしない。今回はその前提を丁寧に踏んだ上での施工である。 仕上がったボンネットとフェンダーには、以前あった細かな傷影がほとんど見当たらない。深みのある艶がボディラインの陰影をより立体的に見せている。アルファロメオが本来持つ走る楽しさは、こうした地道な下地処理の先にこそ現れるものだと、あらためて実感させられる一台だった。
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