車検が語る、二年目のディフェンダーの素顔

ランドローバー|110|整備|京都
登録から二年に満たないランドローバー ディフェンダーが、上賀茂のガレージに車検で入った。走行距離よりも、日々の使い方が車の状態を物語っていた。
ランドローバー|110|整備|京都

新しい車体に刻まれた最初の一年半

今回のランドローバー ディフェンダーは2023年登録。まだ新車の部類に入る車両である。しかし新しいからといって手のかからない車ではない。むしろ、モノコックボディのD7xアーキテクチャで快適性を高めた現行ディフェンダーは、日常の足として酷使されやすい素性を持つ。前オーナーの使用状況を確認しながら、まずは下廻りの状態をつぶさに見ていった。 京都の道は決して過酷ではないが、冬場の融雪剤や雨の多さは金属パーツに確実に爪痕を残す。下廻り洗浄と防錆塗装を施したのは、この先何年もこの車体で走り続けてもらうための、いわば先行投資である。見た目には現れない部分こそ、車検の本質だと考えている。
ランドローバー|110|整備|京都

バッテリーとシートが教えてくれること

キーバッテリー交換とあわせて本体バッテリーも交換した。ここで一つ、現行ディフェンダー特有の壁にぶつかる。バッテリーはフロントシート下に格納されており、シートを一番上の位置まで上げてからでないと物理的に取り外せない。これを知らずに作業すると手が止まる。設計者の意図か、それとも副次的な結果か。いずれにせよ、この一手間を惜しまないことが、正確な整備の第一歩である。 エンジンオイルはフッチスGT1 FLEX3の5W-40を選定し、ガスケットとオイルフィルターも同時に刷新した。ディフェンダーが積む2.0L直列4気筒INGENIUMターボは、繊細な油膜管理を求めるエンジンである。オイルの銘柄一つにも、走りの質が滲み出る。
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細部の積み重ねが車検を支える

エアコンフィルターとワイパーブレードの交換、クーラントブースターの補充、ブレーキオイルの入れ替え。派手さのない項目が並ぶが、どれも欠かせば快適性や安全性を静かに損なうものばかりである。保安基準検査もあわせて行い、法定の基準を満たすだけでなく、実走行に即した仕上がりを目指した。
  • 下廻り洗浄&防錆塗装
  • ブレーキオイル交換
  • エンジンオイル・オイルフィルター交換(FUCHS GT1 FLEX3 5W-40)
  • キーバッテリー・本体バッテリー交換
  • エアコンフィルター・ワイパーブレード交換
初代ディフェンダーの系譜を21世紀の技術で継いだこの車は、悪路走破性を残しながら日常使いの快適さも手にした稀有な存在である。ディフェンダーの車検を終え、次の車検までの二年間を、また静かに支える準備が整った。
ランドローバー|110|整備|京都
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