新世代Gクラス、グリル同色化の勘

車両|カスタム|京都
新世代Gクラス W465という車両にとって、フロントグリルは顔そのものである。純正メッキを剥ぎ、ボディ同色へと塗り替える今回の施工は、脱着の一瞬に全神経を注ぐ仕事だった。
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“見た目キープ”という宿命が突きつけた難所

今回の車両はW465、コードネームが示す通り「変わらないために変わる」を体現した一台である。ラダーフレームに最新の電動化技術を積みながら、外観は先代の意匠を色濃く継承している。だからこそグリルとバンパーの取付部も従来設計を踏襲しており、これが今回最大の壁になった。固着が想像以上に強く、力任せに外せば爪や樹脂に傷や割れを招きかねない構造だったのである。 そこで採用したのが、マスキングとパーツクリーナーを併用する脱着手順だ。接着面に潤滑を与えながら、少しずつ応力を逃がしていく。この車両の完成度の高さは、裏を返せば整備側への配慮が薄いということでもある。焦って一気に外そうとする判断は最初から選択肢になかった。
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爪一枚に宿る緊張感

バンパーを外した後も気は抜けない。グリルの塗装部分を分割する工程では、樹脂の爪を破損させないよう、力の入れ加減を極限まで絞った。新世代Gクラスは直6ディーゼルとISGによるマイルドハイブリッドで静粛性を高めた車両だが、その静けさに見合う仕上げを目指すなら、内部の造作にも一切の乱暴は許されない。 力を抜きすぎれば分割できず、入れすぎれば割れる。その境界線を手の感覚だけで探る作業は、まさに経験がものを言う領域である。この車両特有の固い取付構造を熟知していたからこそ、爪を一つも破損させることなく完全分割にこぎ着けた。
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素材差を越える調色という最終関門

グリルの素材はボディパネルとは異なる樹脂であり、同じ塗料をそのまま吹いても発色が微妙にずれる。この車両でも例外ではなく、調色には特に時間をかけた。光の角度によってメッキ部だった名残が透けて見えることのないよう、幾度も試し塗りを重ねている。 結果として、正面からも斜めからも継ぎ目を感じさせない同色仕上げが完成した。フロントグリル、フロントバンパーの脱着から交換、ボディ同色塗装までを一連の工程で仕上げ、特別値引きと調整値引を含めた形で納車となった。新世代Gクラスという車両が持つ静かな威厳に、また一つ磨きがかかったと言える。
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