

新しい車体に刻まれた最初の一年半
今回のランドローバー ディフェンダーは2023年登録。まだ新車の部類に入る車両である。しかし新しいからといって手のかからない車ではない。むしろ、モノコックボディのD7xアーキテクチャで快適性を高めた現行ディフェンダーは、日常の足として酷使されやすい素性を持つ。前オーナーの使用状況を確認しながら、まずは下廻りの状態をつぶさに見ていった。 京都の道は決して過酷ではないが、冬場の融雪剤や雨の多さは金属パーツに確実に爪痕を残す。下廻り洗浄と防錆塗装を施したのは、この先何年もこの車体で走り続けてもらうための、いわば先行投資である。見た目には現れない部分こそ、車検の本質だと考えている。
バッテリーとシートが教えてくれること
キーバッテリー交換とあわせて本体バッテリーも交換した。ここで一つ、現行ディフェンダー特有の壁にぶつかる。バッテリーはフロントシート下に格納されており、シートを一番上の位置まで上げてからでないと物理的に取り外せない。これを知らずに作業すると手が止まる。設計者の意図か、それとも副次的な結果か。いずれにせよ、この一手間を惜しまないことが、正確な整備の第一歩である。 エンジンオイルはフッチスGT1 FLEX3の5W-40を選定し、ガスケットとオイルフィルターも同時に刷新した。ディフェンダーが積む2.0L直列4気筒INGENIUMターボは、繊細な油膜管理を求めるエンジンである。オイルの銘柄一つにも、走りの質が滲み出る。
細部の積み重ねが車検を支える
エアコンフィルターとワイパーブレードの交換、クーラントブースターの補充、ブレーキオイルの入れ替え。派手さのない項目が並ぶが、どれも欠かせば快適性や安全性を静かに損なうものばかりである。保安基準検査もあわせて行い、法定の基準を満たすだけでなく、実走行に即した仕上がりを目指した。- 下廻り洗浄&防錆塗装
- ブレーキオイル交換
- エンジンオイル・オイルフィルター交換(FUCHS GT1 FLEX3 5W-40)
- キーバッテリー・本体バッテリー交換
- エアコンフィルター・ワイパーブレード交換






