

パーツ脱着で見えた、傷の大きさ
入庫時チェックからほどなくして、担当チームによる損傷箇所の部品を脱着する作業が始まった。修理箇所は左フロントドア、左フェンダーである。こちらのディフェンダーは以前、弊社にて塗装タイプのPPF、Fenix Scratch Guardによる外装色のカスタムが施工されている。それだけではなく、素地樹脂はシボ消しの後にグロスブラックで塗装された、世界に一つだけのディフェンダーだ。つまり傷を負う前の姿に戻すには、FOURSIDEでカスタムを施した担当者がそのまま修理を担当するのが最も理にかなっているという訳だ。飛び石や擦り傷などには一定の保護力を期待できるPPFだが、衝突や点で受ける圧力に関しては、修理を余儀なくされる場合がある。今回は、受けた傷の様子を確認しながら、フェンダーは交換し、ドアと共にFenixの再施工、交換するオーバーフェンダー等の素地樹脂パーツを再びシボ消し&グロスブラックに塗装することになった。
白銀とマットが際立てる塊感
Fenixで仕立てたボディカラーのマットシルバーは、ディフェンダーにこの上ない硬質な印象を与える色である。ベースとなる衝撃吸収層、色の印象を決めるカラーコート、艶なしのトップコートをそれぞれスプレーにより施工し、フェンダーパーツとともに元通りの統一感を取り戻すことができた。従来のプロテクションフィルムに比べ、Fenixの利点はカラー選択の自由度と「貼る」のではなく「吹き付ける」ことによる自然な仕上がりが挙げられる。こちらのディフェンダーも元は艶のあるグレーメタリックの外装色だったというから、驚きだ。

素地の凹凸と向き合う時間



光の軌跡が証明する仕上がり
最後にコーティングを施し、表面を保護すると同時に質感を整えた。梨地だった部分は艶やかなブラックに変わり、シルバーの面はライトで照らせば柔らかな乱反射を返してくる。この差こそが今回の施工の答えである。 悪路走破性と実用性を両立させながら、現代的な佇まいも求められるランドローバー ランドローバーディフェンダーにとって、外装の質感は走行性能と同じくらい車格を語る要素となる。見た目の修復にとどまらず、乗り込んだ際の納得感まで取り戻せた一台である。



