メルセデス・ベンツ G350 リアバンパー交換とバックパネル修理 ― 四角い鉄の塊を、どう次の十年へ渡すか

メルセデス・ベンツ|板金塗装|京都
メルセデス・ベンツ G350が、リヤ周りに損傷を負って入庫した。交換と修理を分けて考え、色と脱着の両面から、この車の価値を守る道筋を追った。
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四角い車体を所有するということ

Gクラスは、買った瞬間に完成する車ではない。1989年に登場した旧型W463の骨格に、近代化を重ねて今に至る。ラダーフレームも固定軸サスペンションも、変えずに残された部分である。その頑固さを選んだ人が、この車のオーナーになる。 今回のGクラスは2015年式で、2012年から続くビッグマイナーチェンジ以降の世代にあたる。ダッシュボードは刷新され、ディストロニック・プラスなどの先進安全装備も備わる。ゴツゴツとした走り味とドアの重みを残したまま、高速巡航の安全性を底上げした、最も古典的なGらしさを味わえる完成形だ。 流行に左右されないスクエアなフォルムは、街中で圧倒的なオーラを放ち、資産価値も崩れにくい。だからこそ、リヤ周りの損傷は単なる外装の傷では済まない。直し方次第で、この車の十年後が変わる。
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バンパーは替え、バックパネルは直す

今回の作業の軸は二つに絞られる。リアバンパーは交換のうえ塗装し、バックパネルは修理のうえ塗装した。部品で済む部分は新品に置き換え、骨格に近い部分は板金で元の形へ戻す。この線引きが、仕上がりの精度を決める。
  • リアバンパー 交換・塗装
  • バックパネル 修理・塗装
  • リアゲート 脱着、隣接パネルの付属品脱着
  • 左リアオーバーフェンダー 脱着修理塗装
Gクラスのような車では、見えない裏側まで元の状態に戻す姿勢が、後の査定や走行時の安心感に直結する。 作業の難所は、部品の脱着にあった。この車はボルトやナットの数が多く、決められた場所に決められたトルクで締めなければ、後から不具合が出る。外す順序を誤れば、組み戻しで必ず詰まる。手順を記録しながら進めるしかない作業だった。
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十年分の色を、読み解く

もう一つの難所が色である。経年した車両にはボディーの色あせがあり、新車時の色番号をそのまま調色しても合わない。基準にすべきは、今この車が纏っている色だ。隣接するパネルとの境目が目立たないよう、現状の色を読み解いて再現していく。 塗装はバンパーとバックパネル、左リアオーバーフェンダーにまたがる。面ごとに色あせの度合いが違うため、一点で合わせても全体では浮く。複数のパネルを並べて見比べながら、一枚の連続した色として仕上げることが求められた。 こだわりは、見えない部分にも向けた。低年式の車だったため、取り外したボルトを一本ずつ清掃してから取り付けている。錆や汚れを噛んだまま締めれば、トルクが正しく掛かっても締結は狂う。小さな手間だが、Gクラスを長く走らせるための、確かな下地になる。 強靭なラダーフレームと3つのデフロックが示す堅牢さは、ボルト一本の精度に支えられている。直した跡を感じさせないことが、この車の価値を守るということである。
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