クラウンを選んだ者だけが知る、ラグジュアリーの理由

トヨタ|ロイヤルサルーン60thスペシャルエディション|板金塗装|京都
トヨタ クラウン ロイヤルサルーン60thスペシャルエディションは、重厚長大からの脱却を掲げた転換点の一台である。今回はその右フロントを襲った損傷から、色と光を取り戻す修理の記録をお届けする。
トヨタ|ロイヤルサルーン60thスペシャルエディション|板金塗装|京都

「いつかは」ではなく「自分で運転したい」クラウン

先代のS170系までのクラウンは、後部座席で乗るための車という空気を纏っていた。だがこの60thスペシャルエディションは違う。丸みとシャープさを両立したフォルム、剛性を高めながら軽量化を進めたボディ、直噴のD-4エンジン。運転席に座る人間のために設計された、初めての「乗って楽しいクラウン」である。 トヨタ クラウン ロイヤルサルーン60thスペシャルエディションを所有する意味は、単なる高級セダンの所有欲では説明がつかない。FRらしい素直なハンドリングと上質な乗り味を併せ持ち、静かに速く走る大人のスポーツセダンとしての完成度が、今なお古さを感じさせない理由になっている。
トヨタ|ロイヤルサルーン60thスペシャルエディション|板金塗装|京都

右フロント全損、そして色との対話

今回の入庫車両は、フロントバンパーと右ヘッドライトが大きく損傷し、右フロントフェンダー及び内板骨格にまで及ぶ板金作業が必要な状態だった。以下の部位を交換・補修している。
  • フロントバンパー取替・塗装
  • 右ヘッドライト取替
  • フロントバンパービース、サイドリテーナー(左右)
  • フロントバンパープロテクタ、サイドシール(左右)
難所は塗装の調色だった。この車両のボディカラーはオパール主体のメタリックで、経年によりパネルごとに微妙な色差が生じていた。新品バンパーをただ塗るだけでは、隣接するフェンダーとの境界に違和感が残る。各パネルの現状を見比べながら、パネル単位で色を追い込む作業を重ねた。
トヨタ|ロイヤルサルーン60thスペシャルエディション|板金塗装|京都

左右非対称という違和感への配慮

右ヘッドライトは交換により新品同様の透明感を取り戻す。しかし左のヘッドライトは経年劣化による黄変がそのまま残っていた。左右で片方だけ新しく、片方だけ濁っている状態は、車両全体の統一感を損ない、せっかくの修理がむしろ違和感を生む結果になりかねない。 そこでFOURSIDEでは、左ヘッドライトのリペアも合わせて実施した。交換した右と、磨き上げた左。両者の見え方を揃えることで、初めて「修理された車」ではなく「本来の姿を保った車」として納車できる。 トヨタ クラウン ロイヤルサルーン60thスペシャルエディションのような、デザインとブランドの再構築を象徴する一台は、細部の色や透明感の統一こそが価値を守る鍵になる。今回の施工は、その一点に向き合った仕事である。
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