

納車直後の車体に潜む、見えにくい傷跡
今回入庫したレクサス LBXハイブリッド リラックスは、初年度登録が2026年7月という真新しい一台であった。しかし新車だからといって塗装面が無傷とは限らない。輸送や保管の過程でつく細かな擦りキズ、納車前の洗車で生じる線状のキズは、実のところ珍しくない。オーナーの多くはこの事実を知らないまま、新車の艶をそのまま受け入れてしまう。 今回はまずルーペと光を駆使し、塗装面の細部までキズの有無を確認する作業から始めた。下地処理を丁寧に行うかどうかで、その後のコーティングの発色も耐久性もまるで違ってくる。艶を語る前に、まず「素地を知る」ことが施工の出発点になる。
ソニッククォーツが映す、ムラの正体
今回選んだのはファインラボ セラミックVer.3、通称FEYNLA Ver3である。この製品の被膜に用いられるソニッククォーツは、光の反射によって磨きムラが際立って見えやすいという特性を持つ。裏を返せば、下地の仕上がりが甘いとその粗が容赦なく露呈するということだ。同じ症状で悩むオーナーが多いのは、実はこの「見えやすさ」ゆえの誤解による部分も大きい。 LBXのボディはコンパクトラグジュアリーSUVらしい曲面が多く、面の変化が大きい分だけ磨きムラが出やすい。細部まで手を抜かず均一に仕上げることが、ソニッククォーツ本来の透明感と深い艶を引き出す唯一の方法である。作業環境の管理も含め、妥協のない工程を積み重ねた。
「取り回しの良さ」と「上質さ」を両立した艶へ
LBXは「Lexus Breakthrough X(cross)-over」という開発コンセプトの通り、扱いやすいボディサイズにレクサスらしい高級感を凝縮したモデルである。その設計思想に見合う仕上がりとして、われわれは単なる艶出しではなく防汚性能まで含めたトータルの質感向上を目指した。以下の工程を経て、施工は完了に至っている。- 細部までの下地処理によるキズ・保管キズの調整
- FEYNLA Ver3によるセラミック被膜の形成
- ソニッククォーツの透明感を活かす均一磨き


