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2026.03.07STAFF
「熱狂を包む、極上の冷却水。」上賀茂の空気を“仕立て”、常識をズラす審美眼。 廣澤 侑扇|Q’ROIRO™ Brand Director / Chill’s Kyoto Producer
■ クリエイションは、常に「目に見えないもの」から始まる
廣澤侑扇のクリエイションは、常に「目に見えないもの」から始まる。 光の入り方、音の静けさ、人と人との距離感。目に見えるデザインの裏側に潜む「空気の質」を捉える彼女の哲学を紐解くことは、FOURSIDEが展開するブランド「Q’ROIRO™」の深淵に触れることと同義である。
■ 01. 空間の仕立て(Spatial Couture)と「Chill’s Kyoto」
彼女の美学が三次元の空間として結実したのが、上賀茂の地に構える『Cafe&Bar Chill’s Kyoto』である。 そこに生じる「ほんの少しの違和感」を見逃さず、徹底的なチューニングを繰り返す。この、名車を組み上げるような**“Automotive Couture(自動車の仕立て)”**のアプローチにより、単なるカフェ空間は、特有の「空気の質」を纏った京都の新たな文化発信地へと昇華された。
■ 02. 推進力を支える、極上の「冷却水」
圧倒的な推進力を持って突き進むエンジン(代表・廣澤 慧)に対し、彼女は自身を「少し違う役割」と分析する。 彼女がもたらすのは、人が自然に触れ合い、感覚が広がるための「余白」だ。ただ休む場所ではなく、新たな視点が生まれるための静かな隙間。燃え盛るエンジンの熱を完璧な温度で包み込む、極上の「冷却水(Roiro)」として、彼女はブランドの美しきバランサーを担っている。
■ 03. 常識をズラす「KYOTO」の審美眼
素材の背景にあるストーリーを重んじ、自然光の陰影を愛する一方で、彼女は「少しぶっ飛んだ発想の方が面白い」と微笑む。 本質を深く理解しているからこそ、常識を軽やかに、かつ大胆にズラすことができる。同じことの繰り返しを嫌い、どんな手段を使ってでも未知の美しさを形にする。その静かな狂気とも言える情熱が、「KYOTO」から世界的なライフスタイルを提示する原動力となっている。
■ 04. 「村」から世界的なライフスタイルへ
彼女がつくりたいのは、大きな流行ではなく、感覚を共有できる人たちの世界だ。 「Q’ROIRO™のプロダクトを身につける人たちが、同じ価値観を静かに共有できる文化が生まれたら嬉しい」 常識から少し外れたアイデアを形にし、まだ誰も見たことがない景色を少しずつ生み出していく。その連鎖の先に、彼女が理想とする未来の「村」の姿がある。


