プロフェッショナルが語る、新車の分解と塗装の流儀

トヨタ|ハイブリッドZ|カスタム|京都
納車間もない新車を分解するという緊張感の中、トヨタ RAV4ハイブリッドZは指先が触れるすべての面で応えてくれた。塗装の光沢、コーティングの手触り、黄色いキャリパーの発色。その一つひとつが、丁寧な作業の証明である。
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指先で確かめる艶と、光の乗り方

フロントバンパーとオーバーフェンダーを脱着し、ボディ同色で塗装したこの工程は、色を合わせるだけでは終わらない。シボ消しという下地処理を経て、樹脂特有のざらつきを消し去った面は、指の腹で撫でても継ぎ目を感じさせない。新型RAV4の無骨な面構えに、しっとりとした艶が宿った瞬間だった。 リヤ樹脂部もボディ同色で仕上げ、バンパーロア部だけはグロスブラックで締めた。光の反射角によって表情を変えるこの塗り分けは、見る角度で車の印象そのものが変わる。艶の強弱をどこに置くか、その判断こそが仕上がりの品格を左右する。
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新車ゆえの緊張と、譲らなかった一つの銘

今回は新車での入庫であり、モデリスタパーツを装着した状態からの分解作業となった。基準位置を一つでも見誤れば、走行安定性や見た目のバランスに影響が出る。だからこそ取付の際は、基準位置の確認を幾度も重ね、慎重に作業を進めた。 当初はフォグ周りのパーツも塗装する予定だったが、そこには「RAV4」という刻印文字がある。塗ればこの文字は消えてしまう。お客様とじっくり話し合い、最終的には塗装せず残すという選択をした。すべてを塗り替えるのではなく、車両本来の個性を活かす判断である。 キャリパーは黄色に塗り替え、コーティングまで仕上げた。ホイールも両面コーティングを施し、走行後の汚れ落ちや光沢の持続力を高めている。トヨタ RAV4の足元は、静かな主張を放つパーツへと生まれ変わった。
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音のない静けさに宿る完成度

作業内容を整理すると、その多さに改めて気づかされる。
  • キャリパーペイント(黄色)とキャリパーコーティング
  • ホイールコーティング(両面)
  • フロント樹脂部塗装(グロスブラック)
  • フロントバンパー脱着・分解
  • オーバーフェンダー脱着・塗装・シボ消し(ボディ同色)
  • リヤバンパー脱着・分解、リヤ樹脂部塗装(ボディ同色)
  • リヤバンパーロア部塗装(グロスブラック)
  • マイナーパーツ、レーダー探知機取り付け(持ち込み)
これだけの工程を経て戻ってきたトヨタ RAV4は、エンジン音以上に静かな存在感を放つ。TNGAプラットフォームがもたらす走行安定性に、視覚と触覚の満足が重なったとき、この一台は単なる移動手段ではなく、日々の相棒へと変わる。ワイルドな外観の奥にある扱いやすさは、ハイブリッドの経済性と共に、長く付き合うための静かな説得力を持っている。
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