開口部が語るセンターの精度

ダイハツ|カスタムX|整備|京都
ダイハツ タント カスタムXの車検整備で向き合ったのは、右ステアリングラックブーツの劣化だった。ハンドルの手応えは、ゴム一枚の位置決めで決まる。

ミラクルオープンドアが求める足元の正確さ

ダイハツ タント カスタムXの顔とも言えるミラクルオープンドアは、センターピラーを廃した軽自動車初の機構である。開口部が広いぶん、車体は乗り降りのしやすさと引き換えに、足回りの精度で走行安定性を支えている。子育て世代のユーザーが多い車種だからこそ、ハンドルのセンターが数ミリでもズレていれば、日常の違和感として跳ね返ってくる。今回はその要となる右ラックブーツが破れ、車検不適合の判定を受けていた。
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ラックブーツ交換、位置決めという地味な難所

ラックブーツの交換自体は難しい作業ではない。だが元の位置に寸分違わず戻さなければ、ハンドルセンターがズレるだけでなく、タイヤの変摩耗という形で不具合が後から顔を出す。ダイハツ タント カスタムXの場合も例外ではなく、ブーツを新しいものに換えた後、ステアリングの切れ角と直進位置を丁寧に確認しながら締め込みを行った。指先に伝わる抵抗の均一さで、ようやく「決まった」と判断できる。
  • 右ステアリングラックブーツ交換(車検不適合部位)
  • ハンドルセンターの位置決め・調整
  • エンジンオイル交換(FUCHS SUPER GT 10W-30)
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乗り換え前提でも磨く、光沢という誠実さ

今回のダイハツ タントは、車検を機に手放される予定の一台だった。それでも仕上げの手を抜く理由にはならない。オイルはFUCHS SUPER GT 10W-30に入れ替え、エンジン音の角が取れたような滑らかさを確認する。保安基準検査もクリアし、次のオーナーの手に渡る前提でボディの艶まで整えた。乗り換えの車両であっても綺麗に仕上げるという姿勢は、車検時期に訪れたお客様への、無言の返答でもある。
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