ポルシェ 911 GT3 RS 左フロントフェンダー 部分補修塗 ― 薄膜では守れない場所がある

GT3RS|板金塗装|京都
ポルシェ 911 GT3 RSの左フロントフェンダーに生じた飛石傷。補修は小さくとも、判断の中身は決して小さくなかった一件である。
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ホイールアーチという宿命の損傷箇所

GT3 RSは911シリーズの中でもサーキット走行を前提に設計された車両であり、路面の小石が巻き上げられたことによるボディの損傷は多くのオーナーの悩みの種でもある。今回の修理対象もまさにこの場所であり、単なる外装傷ではなく、GT3 RSというクルマの走りそのものが刻んだ痕跡だった。 ホイールアーチは形状が複雑で、面の切り替わりも多い。部分補修で色と艶を合わせること自体が難しい箇所であり、さらにこの車両は911ターボ由来のワイドボディを纏う。単なる板金塗装の知識だけでは太刀打ちできない難所である。
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膜厚という見えない判断

部分補修塗装は、本来パネル全体を塗る場合に比べて塗膜を厚く確保しづらい修理方法である。だが薄膜のまま仕上げてしまえば、再び飛石を受けた際にすぐ美観が損なわれてしまう。これはGT3 RSの使われ方を知る者だからこそ下せる判断だった。 そこでFOURSIDEでは、マニュアル通りの標準工程をあえて外れ、膜厚の付け方そのものを工夫する選択をした。塗装を重ねる回数やインターバルの取り方を調整し、時間をかけて塗膜に厚みと耐久性を持たせていく。効率を優先すれば選ばない、手間のかかる工程である。 この判断の背景には、様々な車種のカスタムや修理を手がけてきた実績と各自動車ブランドへの理解がある。GT3 RSのように走行性能に全振りされた車両の「傷みやすさ」を理解しているからこそ、見た目の仕上がりだけでなく、その先の耐久性まで見据えた工法を選べる。
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見た目以上に長く効く仕上がり

完成した左フロントフェンダーは、色合わせも艶も違和感なく仕上がっている。だがこの修理の本当の価値は、納車直後の美しさではなく、今後再びサーキットや峠道で飛石を受けたときにも美観を保ちやすい塗膜強度にある。 GT3 RSはルーバーやリアアクスルステアリングなど、速さのために作られた機構を随所に備える。そのポテンシャルを存分に発揮させるためには、外装もまた実用に耐える仕上がりでなければならない。今回の部分補修塗装は、お客様の走る目的に寄り添った結果として存分にその性能を発揮していくことだろう。 GT3RS|板金塗装|京都
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