アルピナB7 車検整備 ― 4WD化という転機を経た個体に向き合う

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オールラッド化という大きな転換点を経た現行型のBMWアルピナB7は、その駆動方式ゆえに足回りとエンジン補機への負担が従来型とは異なる。2021年式登録のこの一台が持ち込んだ車検整備は、その変化を静かに物語っていた。
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後輪駆動からオールラッドへ、変わった車体の呼吸

先代のB7(ABA-7M30)は後輪駆動であったが、このモデルからフルタイム4WDへと移行し、車名にも「オールラッド」が加わった。4,395ccのV8ツインターボはBMW製をアルピナが独自にチューンし、8速ATと組み合わせて4輪へ力を伝える。駆動系が増えた分だけ、オイルやフィルター類にかかる役割も静かに重くなっている。 新車価格は2,550万円から2,597万円という領域にあり、専用のフロントバンパーやリアスポイラーが高速域でのリフトを抑える造りになっている。B7というクルマは、速さと快適性を両立させるために、見えない部分にも相応の精度を要求してくる。
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フィルター交換に潜む、締め直しという儀式

今回の車検整備では、エンジンオイルとオイルフィルターの交換を中心に、エアコンフィルター、リモコンキーの電池交換までを一通り手掛けた。オイルにはFUCHSのGT1 FLEX3 5W-40を選び、このエンジンの特性に見合った保護性能を与えている。 特筆すべきは、オイルフィルター交換の工程である。一度適正トルクで締めてから、あえて緩め、再び締め直すという手順を踏む。この一手間を省くと、わずかな滲みや漏れにつながることがあるという。地味だが、B7のような高出力エンジンには欠かせない作法である。
  • エンジンオイル・オイルフィルター交換(FUCHS GT1 FLEX3 5W-40)
  • エアコンフィルター(クリーンフィルター)交換
  • ブレーキオイル交換(部品代含む)
  • リモコンキー電池交換
BMWアルピナ|整備|京都

内装の質感を支える、見えないメンテナンスの積み重ね

アルピナ・ブルーの円形メーターや専用ステアリング、上質なレザーで仕上げられた室内は、この個体がどれほど丁寧に扱われてきたかを物語っている。車検整備という定期的な節目は、そうした質感を保ち続けるための静かな裏方作業である。 保安基準検査を経て、フレグランスの仕上げまで含めた一連の作業を終えたこの車両は、再び上賀茂の道へと戻っていく。600馬力超とされる記憶ベースの数値を持つエンジンも、今は落ち着いた呼吸で次の出番を待っている。アルピナB7という稀有な存在に、当ガレージはこれからも丁寧に寄り添っていく。
BMWアルピナ|整備|京都
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