2021年登録のスバル XVが、上賀茂のFOURSIDEに車検で持ち込まれた。立体駐車場に収まる車高と200mmの最低地上高で街を走り続けてきた一台の、節目の記録である。
SGPが支えた3年半の走り
スバル XVはSGP(スバルグローバルプラットフォーム)を採用された一台で、剛性の高さゆえに足回りや下回りへの負担がやや穏やかだったことが、リフトアップ時の下部点検からも見て取れた。1.6L水平対向4気筒FB16型、最高出力115psという数値は、スバル車で街乗りを愉しみたいオーナーにとっては十分すぎる余力だったはずだ。CVTとアクティブ・トルク・スプリットAWDの組み合わせも、大きな負荷なく淡々と距離を重ねてきた様子がうかがえた。
アイサイトver.3を備えたこの個体は、恐らく日常の安全運転に徹してきたのだろう。派手な走りの痕跡は少なく、むしろ丁寧に扱われてきた印象の方が強い。だからこそ今回の車検整備は、酷使からの回復ではなく、次の数年を見据えた予防的な手当てという性格が色濃かった。
油脂とフィルター、見えない部分への手当て
エンジンオイルはFUCHS SUPER GT MC 0W-20へ、フィルターとともに刷新した。オイルバンドレンコックとオイルエレメントも同時交換とし、水平対向エンジン特有の油膜管理に配慮した構成である。ブレーキオイルも部品代込みで更新し、制動系の信頼性を底上げした。
- エンジンオイル&フィルター交換(FUCHS SUPER GT MC 0W-20)
- オイルバンドレンコックG/K、オイルエレメント交換
- ブレーキオイル交換(部品代含む)
- クーラントブースター、キーバッテリー交換
- エアコンフィルター(クリーンフィルター)交換
室内側ではエアコンフィルターとクリーンフィルターも新品に入れ替えた。
スバル XVのような日常使いの車こそ、キャビン環境の清浄さが乗る人の満足度を左右する。地味だが欠かせない作業だった。
次の車検までを見据えて
キーバッテリーの更新まで含め、今回は保安基準検査を軸にした総点検に近い内容となった。クーラントブースターを加えたのも、冷却系に余裕を持たせておきたいという判断である。派手な修復ではないが、こうした積み重ねが車両の寿命を静かに延ばしていく。
スバル XVは、これからも立体駐車場に収まる取り回しの良さと、SGPがもたらす安定感を武器に、日常の足として働き続けるはずだ。今回の車検整備は、その役目を滞りなく続けるための、ごく当たり前で、しかし欠かせない一手であった。