

IS500という選択が意味するもの
レクサス ISの歴代ラインナップの中でも、IS500は特異な立ち位置にある。5.0L V型8気筒自然吸気エンジンは2UR-GSE型と呼ばれ、481PS・535Nmという数値を、過給器に頼らず生み出す。ターボが主流となった今、この吹け上がりの素直さを味わえる個体は多くない。 専用ボンネットの膨らみ、フロント356mm・リア323mmという大径ブレーキ、トルセンLSD。どれもサーキットのためではなく、公道での上質な走りのために選ばれた装備である。RC F が競技寄りのスパルタンさを追うのに対し、IS500は「F SPORT Performance」としてグランドツアラーの性格を貫いている。 リアに備わる縦2連×左右の4連エキゾーストは、この個体の顔とも言える部分だ。この佇まいを所有し続けるということは、単なる移動の道具以上の責任を引き受けることでもある。
チタンマフラーが引き出す素性
今回の作業の核は、アイコード製チタンマフラーへの換装である。レクサスIS500専用に設計されたチタニウム製EXマフラーは、純正の重厚さを残しながら、V8自然吸気ユニットの官能的なサウンドをより鮮明に引き出す設計だ。軽量化による走行フィールの変化も見逃せない要素である。 取付作業で最も時間を要したのは、マフラーエンドの位置調整だった。4連出しという特殊なレイアウトゆえ、わずかなズレが見栄えを大きく左右する。左右・上下の出代を何度も確認しながら、純正が持っていたバランスの良さを基準に追い込んでいった。 音量や音質の調整ではなく、見た目の精度にここまで時間をかけたのは、IS500のリアビューがこの車の個性そのものだからである。妥協のない微調整が、仕上がりの品位を決めた。
足元と電装、見えない部分への配慮
マフラーという華やかな作業の陰で、地味だが欠かせない整備も同時に行った。フロントタイヤはブリヂストン ポテンザスポーツへと交換し、既に19インチ以上の摩耗が進んでいた旧タイヤから刷新。ヨコハマ アドバンスポーツV107も選択肢に挙げながら、接地感と乗り心地のバランスを踏まえて決定した。 加えてTVキットとデータシステム製TVキャンセラー TTV411Sを取り付け、走行中のモニター表示に関わる利便性も整えた。音と足元という感性の領域に加え、電装という実用の領域まで手を入れることで、車両全体の完成度を底上げしている。- アイコード製 チタンマフラー取付(レクサスIS500用チタニウム製EXマフラー)
- TVキット取付・データシステム TVキャンセラー TTV411S
- フロントタイヤ交換(ブリヂストン ポテンザスポーツ)






