スズキ エブリイバンの車検整備を、京都・上賀茂のFOURSIDEが担当した。仕上がりの良し悪しは、走り出した瞬間の音と手触りに宿る。
キー操作の一瞬に宿る違和感の正体
エブリイバンのキーを回した時、わずかな反応の鈍さに気づくオーナーは少なくない。今回はキーバッテリーの消耗が原因だった。新品に交換すると、リモコン操作の反応速度が明らかに変わる。指先で押した瞬間に「カチッ」と応答が返ってくる感覚は、数値化できないが確実に体感できる差である。あわせて本体バッテリーも交換し、始動時のセルの回り方に余計な間がなくなった。
視界を分ける一枚のゴムの仕事
フロントとリア、両方のワイパーゴムを新調した。古いゴムはガラス面を滑るというより引っかかる感触が残るが、交換直後は水膜を一気に押し流す滑らかさが戻る。雨の日に視界がクリアかどうかは、荷室いっぱいに荷物を積んで走るエブリイバンの実用性に直結する部分だ。エアコンフィルターも同時に交換し、送風の匂いと風量の抜けが変わった。鼻先で感じる清潔感は、地味だが日々の運転で効いてくる。
下から支える光沢と、路面を掴む感触
下廻りは高圧洗浄のあとシャシーブラックで防錆塗装を施した。塗りたての黒は艶を帯び、京都の湿気や融雪剤に負けない皮膜として機能する。ブレーキオイルも規定量で交換し、ペダルを踏み込んだ時の初期タッチが締まった。さらにタイヤローテーションで摩耗の偏りを整え、直進時のふらつきが消えている。エブリイバン 4WD PCリミテッドらしいターボの軽快さは、こうした足元の整備があってこそ生きる。
- 車検整備一式、保安基準検査
- 下廻り洗浄・防錆塗装(シャシーブラック)
- ブレーキオイル交換
- フロント・リアワイパーゴム交換
- エアコンフィルター交換
- キーバッテリー・本体バッテリー交換
- タイヤローテーション
今回の作業に難所と呼べる箇所はなかった。だからこそ、一つひとつの工程を丁寧に積み重ねる時間に充てられたと言える。
エブリイバンの広い室内も実用性も、こうした地道な整備の積み重ねの上で初めて本来の性能を発揮する。