TTクーペが教えるフェンダーとステップの境界線

アウディ|1.8TFSIスタイルプラス|板金塗装|京都
アウディ TTクーペ の左サイドステップとドアには、フェンダーアーチとの接続部にずれの許されない損傷があった。京都・上賀茂の現場が向き合ったのは、ミリ単位のライン合わせという静かな難所である。
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接続部という名の分水嶺

今回のアウディ TTクーペは、左ドアと左サイドステップの双方に損傷を抱えていた。厄介だったのは損傷そのものよりも、サイドステップがフェンダーアーチと接続する箇所に傷みが集中していた点である。ここは一枚の面ではなく、二つの造形がぶつかり合う境界線であり、修復の精度がそのまま見た目の完成度を左右する。 TTクーペは走行性能と扱いやすさを両立させつつ、シンプルで先進的な造形を追求したモデルである。だからこそ面の連続性が命であり、境界がわずかにでもずれれば、全体のシルエットに違和感が生まれてしまう。技術者はまずこの一点を修復方針の起点に据えた。
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ラインを疑いながら合わせる作業

サイドステップの修復では、フェンダーアーチのラインと位置関係にずれが出ないよう、位置決めの段階から慎重に進めた。新品部品への交換も選択肢にあったため、損傷具合を見極めたうえで判断する必要があった。今回は新品サイドステップパーツを視野に入れつつ、実際の損傷を確認して修復可否を決めている。 接続部の確認は一度では終わらない。フェンダーアーチの形状とラインのつながりを繰り返し見比べ、ボディ全体の流れの中に違和感が残っていないかを確かめながら仕上げた。再使用不可のクリップは新品に置き換え、脱着と塗装の工程でも面の連続性を崩さないよう注意を払っている。 左ドアも同様に脱着から塗装まで一連の工程を踏み、サイドステップとの取り合いを見ながら仕上げた。アウディ TTクーペの端正な佇まいは、こうした境界部の丁寧な処理があって初めて成立する。
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足回りの安心も同時に整える

今回はボディ修復と並行して、エンジンオイルをFUCHS GT1 FLEX3 5W-40に交換した。加えてオイル漏れが確認されたオイルセンサーも交換し、こちらは工賃をサービスとして対応している。見た目の修復だけでなく、走りを支える基本性能にも同時に手を入れた形である。
  • 左ドア修理・付属品脱着・塗装
  • 左サイドステップ修理・脱着・塗装
  • クリップ交換(再使用不可部品)
  • エンジンオイル交換(FUCHS GT1 FLEX3 5W-40)
  • オイルセンサー交換(工賃サービス)
外装の境界線を整え、内側の潤滑まで見直したことで、アウディ TTクーペ は見た目と機能の両面で本来の姿を取り戻した。フェンダーアーチとステップの一本のラインに宿る緊張感こそ、この一台らしさの証である。
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