

四角い塊だからこそ映える面の連続性
メルセデス・ベンツ GLBクラスは、流麗さより機能美を選んだ車である。Gクラス譲りの直立したフォルムとボクシーな造形は、光の入り方が実に素直で、面のわずかな歪みも容赦なく浮かび上がる。だからこそリアバンパーの補修は、色を合わせるだけでは終わらない。面の連続性、つまり指で撫でたときに段差を感じさせないことこそが、この車の武骨さを裏切らない仕上げだと考えている。 今回の依頼は全面塗装ではなく、あくまで部分補修塗装であった。範囲を欲張らず、必要最小限にとどめる判断こそが難所だったと担当スタッフは振り返る。広く塗れば馴染ませやすいが、それでは「補修した跡」を作ってしまう。狭い範囲で色と艶を一致させる技術こそ、今回の核心だった。
小さな範囲に宿る、大きな緊張感
部分補修は一見地味な作業に映るが、実際には全塗装より神経を使う場面が多い。塗り重ねる境界をぼかす技術、周囲の艶と光沢を寸分違わず揃える調色。GLBクラスのボディカラーは光の反射で微妙に表情を変えるため、施工範囲を絞り込みながらも、周辺パネルとの艶の連続性を崩さないよう慎重に筆を運んだ。 作業を終えた面を指先で滑らせると、段差も引っかかりもない。塗膜の厚みが均一に馴染んでいる証拠である。これは狭い範囲だからこそ実現できる緻密さであり、広範囲の全塗装では得難い、指先だけが知る仕上がりの静けさだと言える。
整備という安心も、あわせて手渡す
塗装だけで終わらせないのがFOURSIDEの流儀である。今回もGLBの車両点検を並行して行い、日常使用における気になる点や整備提案をお客様にお伝えした。3列シートを備え、ファミリーの足として長距離を走ることも多いこのモデルだからこそ、見た目の修復と機能面の安心は切り離せない。 リアバンパーの艶は戻り、触れた瞬間の滑らかさも取り戻した。だがそれ以上に、点検を通して車の状態を共有できたことが、今回の施工の本質だったのかもしれない。見た目の美しさと走行への信頼、その両方を携えてお客様は再びハンドルを握ることになる。



