トヨタ アルファード リヤバンパー左修理・左リヤフェンダー修理 ― 静かに刻まれた三つの傷跡

トヨタ|S|板金塗装|京都
家族の足として四年の歳月を重ねたトヨタ アルファードには、日々の暮らしの中で刻まれた三つの傷が残されていた。今回はそれらと丁寧に向き合った記録である。
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大きな車体が背負ってきたもの

トヨタ アルファードは、広い室内空間と力強いフロントマスクを両立させた一台である。送迎や買い物、遠方への家族旅行まで、あらゆる場面で頼られてきたことは想像に難くない。しかしその大きなボディゆえに、駐車場の柱や狭い路地では思わぬ接触が起こりやすい。今回持ち込まれた車両にも、リヤバンパー左、左リヤフェンダー、そして右スライドドアという三箇所に、暮らしの中で積み重なった傷跡が残っていた。 いずれも致命的な損傷ではないが、放置すれば錆や劣化の入り口になりかねない箇所ばかりである。長距離走行時の静粛性や乗り心地にまで配慮して設計された一台だからこそ、外装の乱れをそのままにしておくわけにはいかなかった。
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逆Rのラインが突きつけた難題

今回の作業で最も神経を使ったのは、右スライドドアの板金塗装である。損傷箇所には逆R形状のラインが走っており、これを不自然に繋げてしまえば、ドア全体の印象が崩れてしまう。単に凹みを直すのではなく、元の造形が持つ緊張感をどう取り戻すかが問われる作業だった。 周辺の面とのつながりや、ライン一本の位置までを何度も確認しながら、少しずつ形状を整えていった。目視だけでなく光の映り込みを頼りに、わずかな歪みも見逃さない姿勢が求められる工程である。アルファードの持つ高級感は、こうした一枚の面の精度によって支えられていることを改めて実感させられた。
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三箇所を経て戻ってきた表情

リヤバンパー左と左リヤフェンダーについても、同様に周辺パネルとの連続性を意識しながら仕上げた。単独の傷として処理するのではなく、車体全体のラインが破綻しないよう、面の流れを追いながら修復している。仕上がったアルファードは、傷の存在を感じさせない、静かな一体感を取り戻していた。 三箇所それぞれに異なる難しさがあったが、いずれも「元の形状に戻す」という一点に向けて手を動かし続けた結果である。派手さはないが、こうした地道な確認の積み重ねこそが、長く乗り続ける一台の価値を守っている。
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