



ルーフの内側に潜む、もうひとつの装備
トヨタ アルファードのルーフライニングを開けると、そこにはカーテンエアバッグが折り畳まれて格納されている。近年の車両では標準的な装備であり、後席まで包み込む安全性の要である。指先で触れるライニングの張りの奥に、衝突の瞬間だけ膨らむ布地が眠っている感触は、知っている者にしか想像できない。 リアカメラの配線は、従来であればこのルーフライニング内を通すのが定石だった。取り回しがしやすく、見た目もすっきり収まるからだ。しかしその「すっきり」を優先した結果、エアバッグの展開経路に配線が干渉してしまう可能性がある。展開は数十ミリ秒の出来事であり、そこに一本のケーブルが挟まっているだけで、予期せぬ事態を招きかねない。
車内底部を這わせるという選択
今回はユピテルの前後ドライブレコーダーを取り付けるにあたり、装備構成を確認したうえで、あえて車内底部からの配線ルートを選んだ。手間は増える。ルーフ内を通すより取り回しの自由度は下がり、作業時間も延びる。それでも、カーテンエアバッグの展開を妨げないという一点において、この選択に迷いはなかった。 床下を這う配線は、指でなぞってもほとんど存在を感じさせない。カーペットの下に隠れ、乗り込んだ瞬間の足触りにも変化はない。見えない場所ほど丁寧に仕上げるという姿勢が、この一本のルートに凝縮されている。アルファード静かな室内に、余計な違和感を持ち込まない仕事である。
音もなく馴染む、光の粒
取り付け後、フロントガラス越しに覗くレンズは驚くほど主張がない。走り出せばエンジン音に紛れて動作音は聞こえず、夜間の録画中も赤外線の光がわずかに滲む程度だ。センターコンソール周りの配線も整理し、視界にも足元にも余計なものを残さなかった。- ユピテル前後ドライブレコーダー取付
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- オットキャストの配線をセンターコンソール内へ変更加工




