

オパリスホワイトが暴く下地の真実
メルセデス・ベンツのオパリスホワイトは、光の映り込みに正直なカラーである。微細なくすみや線キズは白の下でこそ露わになり、被膜の艶に直結する。そのため施工前の磨き込みに時間を割いた。研磨と拭き上げを幾度も重ね、下地が整ったことを手の感触で確かめてからセラミックウルトラへ施工と進んだ。 流れるようなルーフラインから低く構えたリアへと落ちる曲面は、磨きムラが最も出やすい箇所である。一定の角度と圧で研磨機を動かし続けなければ、光にかざした瞬間に段差が見えてしまう。4ドアクーペという独自のフォルムを持つこの一台だからこそ、均一な仕上がりへのこだわりは一段と求められた。
指先が確かめるグリルまわりの丁寧さ
パナメリカーナグリルへの交換とあわせ、フロント周辺やバンパーまわりの入り組んだ形状も手作業で仕上げた。機械では届きにくい段差や継ぎ目は、指先の感覚を頼りに塗装面を傷めないよう慎重になぞる。 スポーツエクスクルーシブパッケージの顔つきを決めるこの部分こそ、艶の有無が最も目に留まる場所である。 仕上げに触れたボディ表面は、以前よりも滑らかで指の滑りが違う。セラミックウルトラの被膜が塗装本来の透明感と深みを引き出し、長期間きれいな状態を保つための土台となった。研磨で整えた下地があってこその光沢であり、磨きと被膜は切り離せない一対の工程である。
座った瞬間に伝わる内装の静けさ
内装はシートや各パーツの素材を見極め、それぞれに適したコーティングを選んで施工した。ムラや塗り残しが出ないよう一面ずつ丁寧に塗り重ねることで、汚れや擦れから守る被膜を形成している。乗り込んだ瞬間に感じる手触りの違いこそ、作業の精度を物語る指標である。 外装と内装をトータルで仕上げるのがFOURSIDEの流儀である。CLSクラスは、セダンの快適性とクーペの美しさを両立する一台として、見た目だけでなく触れたときの質感まで整えられた状態で納められる。


